ads.txtとは何をするものか
解決したい問題
Section titled “解決したい問題”- 媒体と広告主が直接取引している形態を純広告という
- 媒体と広告主の間にアドネットワークが参加する形態をプログラマティック広告という
- 後者ではRTB(Real-time Bidding)プロトコルが使われる
RTBではブラウザなどのユーザーエージェントが広告をリクエストして取引を開始し、それが最終的にブラウザに表示されることで成立する。このとき、SSP IDと媒体URLでリクエストするため、悪意の第三者が自分のSSP IDと適当な媒体URLでBotなどを用いると、本来は認められていない取引を発生させることができる1。結果として悪意の第三者が金銭を得る。
不正な第三者が取引を起こせるところが問題で、Botかどうかはおそらく別の話。
ads.txtでは、リクエストを許可するSSP IDを限定することで不正な取引を防ぐ。
# SSPのドメインとSSP IDを並べて書く# SSPが複数あるなら行を分けるexample.com, ssp-id, DIRECT, tagこれをルートドメインの1レベル下ドメインに設置しておくと、取引が発生したときにSSP IDを確認することができるようになるので、不正な取引を起こせなくなる。
ルートドメインはPublic Suffix Listに登録されているドメインのことなので、例えば cs.a.example.com でads.txtを利用したければa.example.comをPSLに追加しなければならない。
Footnotes
Section titled “Footnotes”-
不快な広告や邪魔な広告は誰の目にも入らなくてもいいと思うけど、適切な広告はあってもいい ↩