Plan 9 Cコンパイラのincompatible type signatureを調べる

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incompatible type signatures <sig1>(<file1>) and <sig2>(<file2>) for <name>


process_responder: incompatible type signatures 1d502cf7(ciphers.8) and 34448947(ocsp.8) for SSL_CTX_new

このエラーはローダでリンクする時に型シグネチャが異なると発生する。

8l/obj.c の ldobj は、通常のオブジェクトファイルならそのまま読む。arファイルのマジックナンバーならアーカイブとして読む。

sig1: 参照する側で計算したシグネチャ
file1: 参照する側のソースファイル名
sig2: アーカイブに含まれているシグネチャ
file2: アーカイブとなったソースファイル名
name: 関数名

参照する側のシグネチャはローダ側で計算しているものではない。最初に参照した時、sig2が0でなければその値が使われ続ける。

nm -T ciphers.8 ocsp.8 すると確かにシグネチャが違う

pcc -Tオプションはそのまま 8c に渡されて 8c -Tを実行する。

8cでは、-Tオプションがある場合、シンボル出力時にASIGNAME形式で書き出す。与えられなければANAMEでシグネチャがない。この処理は 8c/swt.cの zname で行う。

-Tが与えられていて、
グローバル(extern)で、
1回だけ(Sym.sig != SIGDONE)

ASIGNAME(2byte) sig(4byte) type(1byte) sym(1byte) name... '\0'
ANAME(2byte) type(1byte) sym(1byte) name... '\0'

type
    D_BRANCH    = 60,
    D_EXTERN    = 61,
    D_STATIC    = 62,
    D_AUTO      = 63,
    D_PARAM     = 64,
    D_CONST     = 65,
    D_FCONST    = 66,
    D_SCONST    = 67,
    D_ADDR      = 68,

Sym*はどこで構築している？→ cc/lex.c の lookup から syminit

Sym.symとは？sig? SIGINTERNのようなもの。

cc/dcl.cの sign(Sym *)でシグネチャを計算する。実際は cc/dcl.c の signature(Type *)