成人の発達段階
成人の発達段階には以下の4つがある。
- 道具主義的段階(利己的段階)
- 他社依存段階(習慣的段階)
- 自己主導段階(自己著述段階)
- 自己変容・相互発達段階
道具主義的段階
Section titled “道具主義的段階”全体の約10%で出現する。この段階の特徴は
- 極めて自己中心的な認識の枠組みを持っている
- 自分の関心事項や欲求を満たすことに焦点が当てられており、他者の感情や思考を理解することが難しい
- 自らの関心事項や欲求を満たすために、他者を道具のようにみなす
他社依存段階(習慣的段階)
Section titled “他社依存段階(習慣的段階)”全体の約70%で出現する。この段階の特徴は
- 組織や集団に従属し、他者に依存する形で意思決定をする
- 自らの意思決定基準を持っておらず、「会社の決まりだから」「上司がこう言ったから」という言葉を多用する傾向がある
- 他者(組織や会社を含む)の基準によって、自分の行動が規定される
自己主導段階(自己著述段階)
Section titled “自己主導段階(自己著述段階)”全体の約20%で出現する。この段階の特徴は
- 自分なりの価値観や意思決定基準を設けることができ、自律的に行動できるようになる
- 自らの行動基準によって、主体的に行動する
- 自己成長に強い関心があったり、自分の意見を明確に主張したりする
自己変容・相互発達段階
Section titled “自己変容・相互発達段階”全体の約1%未満でしか出現しない。この段階の特徴は
- 自分の価値観や意見にとらわれることなく、多用な価値観・意見などを汲み取りながら的確に意思決定ができる
- 自らの成長に強い関心を示すことはなく、他者の成長に意識のベクトルが向かうため、部下を育てるのに適した段階である
- 他者が成長することによって、自らも成長するという認識(相互発達)があり、他者と価値観や意見を共有し合いながら、コミュニケーションを図る