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遠心性コピーと随伴発射とは何か

一般的に人間は、自分自身の運動による外界の変化と、それ以外を区別する能力を持っている。例えば視線を動かしたとき視界の内容が変化するけれど、人は「自分が視線を動かしたから」変化したのだと分かる。このとき物体が同時に移動や変化しても区別できる。

自分が動いた結果を補正する際に、運動ニューロンから筋に発せられた運動指令信号のコピーを感覚情報処理系にも向けて送っている。これを遠心性コピー(efference copy)という。遠心性コピーによって自らの運動による影響を補正または消去している。

随伴発射(corollary discharge)も遠心性コピーと似ているが、もう少し広い意味になる。運動実行系または運動ニューロンに由来する信号を幅広く表現する。