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赤いきつねCMの炎上で思うこと

赤いきつねのCMが性的だとかAIを利用しているだとかで炎上させられている。企業アカウントは中の人が隠れているおかげで悪意から距離を取れるけれども、声優の市ノ瀬さんや制作担当者は巻き込まれてしんどいだろうなと思う。市ノ瀬さんは「ひげひろ」でも燃えていたので、もう慣れたものかもしれないが。

ところで、こういった炎上について価値観のアップデートをさせるといえば聞こえはいいのだが、最近は過剰すぎるんじゃないかと思っている。何かを気に入らないと発言するのは自由だけども、特定の価値観を他人に強要したり、迎合しない人の排除をし始めたら、それは相当危険な思想となるのではないか。人間を思想で分類して、片方を排斥することは過去に大量の死を招いたのではなかったか。

実際、古い人間の価値観はなかなか変わらない。しかし変えられないとしても、他人に迷惑をかけないよう振る舞っていれば十分なのではなかろうか。その線引きは「具体的な被害者が居るかどうか」で引くしかない。もちろん被害者が出てからでは遅いのだけども、実害がないのに憶測で規制をするとより多くの人が不幸になる。そんなことをフェミニズムってジッサイ脳障害では?を読んでいて思った。まあ実際、これまで炎上を成功させてきた下手な成功体験の依存症になっているのかもしれないが。

そんなことを思っていたら、天皇陛下お誕生日に際し(令和7年)で陛下が皇室のインスタについて言及された。

インターネット上の書き込みなどについては、以前お話ししたとおり、人々が自分の意見や考えを自由に表現できることは、憲法が保障する基本的人権として尊重されるべきものであり、自由で多様な意見を述べ合える社会を作っていくことは大切なことだと思います。その中にあって、一般論になりますが、ほかの人に対して意見を表明する際には、時に、その人の心や立場を傷つけることもあるということを常に心にとどめておく必要があると思います。相手の人の気持ちや置かれた状況にも想像力を働かせ、異なる立場にあったり、異なる考えを持つ人々にも配慮し、尊重し合える寛容な社会が築かれていくことを願っております。