Linuxカーネル開発におけるAI利用ガイドライン
Add AI coding assistant configuration to Linux kernelというスレッドでAI利用ガイドラインが整備されている。該当するドキュメントは、CLAUDE.md のようにAIエージェントによって異なるため複数存在するが、実際はすべて Documentation/AI/main.md に集約される。
2025年8月時点では、実際は少数のルールしかない。ドキュメント参照を除いていくつか翻訳した。このドキュメントが想定する読者はAIエージェントなので、文中のYouはエージェントを指す。
ドキュメント
Section titled “ドキュメント”開発プロセスの基本
Section titled “開発プロセスの基本”コーディング標準とスタイル
Section titled “コーディング標準とスタイル”- Documentation/process/coding-style.rst 必読
- インデントには8タブを使う
- 1行は80文字に制限することが望ましい
してはいけないこと
Section titled “してはいけないこと”パッチ投稿プロセス
Section titled “パッチ投稿プロセス”メンテナーのガイドライン
Section titled “メンテナーのガイドライン”- 変更する前にドキュメントを読んで従え
- 既存のコーディングスタイルと慣例をリスペクトしろ
- 投稿前にテストをしろ
- 簡潔で説明的なコミットメッセージを書け
- ユーザー空間を壊すな
- AIとしてコミットで識別しろ
AI帰属の要件
Section titled “AI帰属の要件”コミットにはGitのトレイラーを用いて以下の署名をつける。
// Assisted-by: $AI_NAME $AI_MODEL $AI_VERSIONAssisted-by: Claude claude-opus-4-20250514Assisted-by: GitHub-Copilot GPT-4 v1.0.0これによってメンテナーやレビュアーに、AIが使われたことを伝える。
あまり議論を追えていないが、以前は Assisted-by の代わりに Co-developed-by が提案されていた。
Signed-off-byの制限
Section titled “Signed-off-byの制限”このときAIエージェントは Signed-off-by で署名をしてはいけない。Signed-off-by は法的な証明となるので署名ができるのは人間だけ。