Skip to content

場の量子論と真空エネルギー

空間を真空にしてもまだ量子のゆらぎが残っているため、空間がエネルギーを持っている。このエネルギーは時空そのものに染み込んだ性質であり、空間が拡大しても希薄化しない。希薄化しないので物理量ではなく、時空の根本的な背景として機能する。時空そのものがエネルギーを持つ。他のどんなエネルギーとも性質が異なる。エネルギーとは何かも参照するといい。

真空エネルギーは空間の構造に深く関わる定数であり、一般相対性理論の宇宙項のこと。真空エネルギーを仮想粒子として扱う趣もあるが、仮想粒子は説明のための粒子であって実体はない。

空間のエネルギーはダークエネルギーと似た性質も持つため有力候補ではあるが、密度が桁違い(ダークエネルギーの方が大きそう)なので同一のものかどうかは確定していない。