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ドーパミンの目的と問題点

本来、ドーパミンは生物が未来のためにいま努力することを促すためにある。例えば農耕などは今すぐ報酬が得られるものではないけれど、食べ物を安定的に得られる期待があるので、ドーパミンが分泌されることによって未来への期待に投資する。

そして最も多くドーパミンが分泌されるのは、期待と結果の誤差(報酬期待誤差)が大きい時となる。期待していた通りの大きい幸福よりも、報酬としては小さいけれど期待していなかった幸福に強く反応する。ボタンを押せば常に餌が出る状況よりも、ボタンを押すと確率的に餌が出る状況のほうがドーパミンの分泌量が多いらしい。逆に、期待していた結果が得られないと活動を停止するので、大きな喪失感となる。

ところで薬物やギャンブルの依存症でドーパミン問題視されるのはなぜか。それは自然由来の食事や性的興奮でもドーパミンは分泌されるのだが、進化の過程で抑制回路も伴って進化したので満腹になれば食べるのをやめる。薬物やギャンブルが問題なのは、ドーパミンの抑制回路を持っていないので無限に摂取し続けてしまうことにある。